旧道々恵庭公園線から△漁川の報告    190519
写真
道々117号恵庭岳公園線は、全線が漁川に沿って付けられており、落石や崖崩れが多い悪路だった。
そのため、えにわ湖より上流部分が、1997年、ラルマナイ川沿いに付け替えられ、旧道は現在「恵庭林道」となっている。
国道453号線より、「恵庭林道」(旧道々117号恵庭岳公園線)を、「下金山林道」との三叉路まで下り、
下金山林道へ道を変えて方向転換、恵庭峠まで歩きました。
また、恵庭峠手前400mには三角点「漁川」があるので、立ち寄って三角点標石を確認しました。
「恵庭林道」入口ゲートの仕様は、林道用の作りではなく、道々の面影を残した頑丈な構造。
ゲートの先300m余歩いて、漁川に架かる橋は洪水で消失。漁川の渡渉でおおいに時間ロス。ここは長靴が正しい選択。
そのさらに200m先の枝沢に架かる橋は、基礎が洗い出されているものの登山靴で通過可能。
枝沢の橋から先、しばらくは穏やかな林道歩きが継続。800mで「茂一安林道」との三叉路を通過。
三叉路の1.3km先にあるゲートまで、林道歩きは継続。所々に路肩の一部が崩落した箇所があり、そこから覗く谷は相当深い。
ゲートの周囲は倒木が放置され実質通行止め、さらにその先は、けわしい地形で崩落跡が連続の道。慎重に歩いて通過。
脆い凝灰岩の崖を削って道を付けたためで、この一帯の維持困難が原因で、道道から林道に格下げされた、と推測。
漁川の谷に下りて、林道は倒木、流失など洪水の爪痕だらけ。
後半になると、ほとんど藪歩き状態で下金山林道との三叉路到着。
下金山林道の漁川に架かる橋は残存していたが、川筋が変わり、漁川はその先の林道を削り取って流れており、置き去り状態。
河原に下りて、浅瀬の部分を裸足になり渡渉。ここも長靴なら渡れた。
河原から下金山林道の路面に上がって、こちらも洪水にえぐり取られている。
橋から上流へ70m程度は路面がほとんど切れ落ち、その上に倒木が倒れこんで、フィールドアスレチック状態。
そこを過ぎれば、路面安定の林道歩きとなり、今迄の緊張からは解放。恵庭峠へ向かう。
登り傾斜の穏やかな林道歩きで、刺激が無くなり、いつもの通りの林道歩きなのだが、物足りなく感じてしまう。
延々と歩いて、恵庭峠の手前400m、三角点「漁川」に最接近し。標石確認に立ち寄り。
林道横の20m近い崖を笹や灌木を頼りによじ登って、小高い笹原へ。
モタモタしていたので遅れてしまい、笹藪を漕いで追いつく頃には、すでに標石は発見済。
先行のOさんたちは、記念撮影スペース確保のため、周囲の笹を刈っている最中。
それではと、倒木の上に登り、三角点周囲を動画撮影。何ともあっけない幕切れ。
恵庭林道(旧道々恵庭岳公園線)は洪水被害でズタズタになっている。
思うに、周囲の地形からは、林業での利用価値は低く、復旧は見込み薄。
その反面、険しい地形なので、自然風景としては良好。
渇水期に長靴ウォーキングを楽しむことは出来そうです。

漁川渡渉完了9:10 下金山林道三叉路10:55 三角点「漁川」へ藪漕ぎ12:45 恵庭峠13:25
さっぽろ山歩        札幌百山歩  (パソコン用)記録 inserted by FC2 system